iPodの進化に見る「単機能デバイスの終わり」の可能性
音楽プレーヤーから多機能デバイスへと進化したiPod。「汎用デバイスは専用デバイスに勝つ」というジョブズ氏の言葉通り、1つの機能しかないデバイスは敗北するかもしれない。携帯端末との最も基本的な関わり方、というのは、それを「持ち歩く」ということだ。2001年に初代iPod――直観的なフォームファクターだが、iPod nanoやtouchに比べると格好悪く見える――がデビューしてからしばらくの間、Appleのデジタルメディアプレーヤーは1つの機能だけを持っていた。音楽を再生するという機能だ。
その後Appleは、iPodに機能を追加するようになった。ビデオ、ゲーム、そして――iPod touchのリリースにより――App Storeからアプリをダウンロードできるようになった。9月9日のイベントで発表された新しいiPod nanoはビデオ撮影ができる。この機能は確かに、Flipのようなデバイスにとって、直接的な競争上の脅威になるだろう。Flipは、低価格でデジタルビデオを撮影できるという、1つの機能に優れている点を売り込んでいた。
もちろん、AppleはiPhoneもリリースしている。音楽を聴いたり、ゲームをプレイしたりできる上に、電話もかけられるデバイスだ。Research In Motion(RIM)のBlackBerryやPalm Pre、Pixiなどほかのスマートフォンも同様に、1台のデバイスがさまざまな分野にわたってもっと多くのタスクをこなせるようになるべきだという考えを中核としている。
次の段階は、以前からうわさになっている、2010年と予想されているAppleのタブレットPCの リリースとともに始まるかもしれない。うわさによると、このタブレットは7~10インチのマルチタッチスクリーンを搭載し、iPhone OSかSnow Leopardを搭載するという。Piper Jaffrayのアナリスト、ジーン・マンスター氏は8月7日のリサーチノートで、このデバイスは「そのクラスで最高のWeb、電子メール、メディアソフ ト」を備え、「Netbookではなくても、Netbookカテゴリーで十分競争していける」と述べている。
ひとつひとつは小さく軽くとも、それが二台三台と増えてくると、そのすべてを持ち歩き、おたがいのケーブルやらが引っかからないように注意し、すべての充電状態を把握しておく…というのは案外手間である。
できることなら、持ち歩く端末は一つより少ないほうがいい。
端末はあくまでも、情報とユーザを結びつけるインターフェースなのだ。
情報は、文字だったりメールアドレスだったり、音声だったり、音楽だったりするのだが、
これらの情報と直接関わっているような感じを与えることができるなら、インターフェースは限りなく透明化してかまわないのだ。インターフェースの操作に手間取り、肝心の情報を捉え逃すことは少なくないが・・・
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