「携帯電話ひじ」の発生、医師らが確認--携帯電話の長時間使用はひじに負担
携帯電話の使用とそれが脳に与える悪影響の関係については、まだ議論の余地があるが(個人的には信じたくはない)、脳以外にも、常時接続の利便性による代償を支払う体の部分がもう1つ存在するかもしれない。つまり、ひじである。健康に関する報告によると、「携帯電話ひじ」と呼ばれる症状が医師らにより確認されている。肘部管症候群としても知られる症状だ。
基本的には、尺骨神経の圧迫によりひじに生じる痛みのことである。この神経症状は、ひじを不自然に曲げたままの状態で長時間過ごすことにより生じ得る。 例えば、人間工学に沿わない姿勢でコンピュータを使用するとか、最もよくあるケースは、電話を耳にあてた状態を保つことである。筆者はその両方を同時にし ていることも多い。
医師らによると、この症状が、技術、特に携帯電話への依存度が高い人々の間でますます一般的な問題になってきているという。この症候群は、慢性的または周期的なひじの痛み、ちくちくした指の痛み、さらには手の力や制御機能の低下へと発展する。
ハンズフリー機器なしで携帯電話を使用する場合、ひじは通常、90度以上の角度で固定の不自然な姿勢を保つ。一般的に、ひじは1度に10分間以上曲げた状態を維持するようにはできていないと医師らは警告する。[・・・]
これは人間工学の問題であると同時に,人間工学以上の問題・・・,いわば「工学的人間」とでも言おうか,ある技術的装置の延長として再発見され再定義される人間の身体なるものの,ひとつの姿である.
より自然な,人間の身体や認知機構に無理を与えない技術の形というものは,もっともっと追求されて良いはずだ.
そのためには,なによりも「使用」の場面を全体的に,というか複眼的に,重層的に捉える認識の方法が必要になるのである.具体的には機器の使用に際して人間が行う行動にまつわる「動詞」をひとつひとつ抽出していくこと.
携帯電話は「聞く」「話す」だけでなく,
「持つ」「握る」「持ち上げる」「つかむ」「耳に当てる」などなど,あげればきりのないほど,いろいろな動詞のもとで人間を駆動するのである.どれだけこの動詞を多く捉えることができるかに応じて,自然な使用ということを実現するものができるかどうかが決まってくることだろう.
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